私が育児に不安な理由

昨日は自分に気合いを入れて母の汚部屋を掃除し始めた。まずはヘルパーさんが良く使うし、片手が使えない母親に手料理を食べさせたいのでキッチンから。今のままじゃ料理もろくに出来ない。

しかし出るわ出るわの大量のゴミ!特にビニール袋。隙間にギュウギュウ本人はいるものというが、そんなにどうやって使うのか。同じくらいの賞味期限の食べかけのパンも、あるのを忘れて沢山買ってくるのは認知症の症状と知ってたけど、そういうことかな。

隣では母親がやんや言うし、娘は家に帰りたいと泣き叫ぶ。ゴミに占拠されて自分も身動きとれない!とその時、義姉が登場。

あっという間にゴミを自分の車に載せ、お母さんをなだめて、次々に部屋を片付けていく。整理整頓に必要なものもサッと100均で買ってきてくれる。すげー、、

義姉は私の次兄の奥さんで二人で老人福祉施設(デイサービス)を運営してる、だけじゃなく、不動産業をやったり、兄の運営する別の業務を手伝ったり私から見るとかなりやり手の起業家?である。沢山の人を集めて料理をふるまったり、周りへの配慮もすごいし、こういう困った時の行動力がすごい。とにかく、ああ、この人に任せておけば安心、すごい頼れる、と思わせてくれる。

私が出産の時も、おいでおいでと家に置いてくれて上げ膳据え膳の世話を、産後の肥立ちの悪い私の為にずっとしてくれていた。

そういう世話をするのは私だけじゃなく、他の姪や姉妹の出産も同じ形で助けている。

そんな義姉は5人姉妹、その全員が離婚経験者である。義姉は2人の子供を連れて兄と再婚した。全員に私はあった事があるし、何らかの形でお世話になっている。

そして義姉は兄と仲が良い。子供たちとの関係も最高で、すごい絆とチームワークである。正に理想の関係だと思う。「どんなに好き同士の夫婦でも仲良くいる為にはお互いがすごい努力が必要なのよ!」といつも私に助言してくれてた。そして私の離婚の相談相手も義姉だった。

そんな義姉の姉妹も私たち兄弟も同じ様に、幼少期に家庭問題を抱えて苦しい思いをしてきた。

出産で滞在していたとき「だからね、私小さい時の記憶が全然ないの」と私に話した。苦しい記憶は抹消するのかねと笑っていたが、そういえば自分もそうかも、と思った。

今思い出すと、小さい頃、多分小学校に上がる前は毎日近くの崖になってる所に行って、ここから飛び降りたら死ぬのかな、と下を見て死ぬことを考えていた。義姉にも「やまんばちゃんの子供の頃の写真は笑ってる顔全然ないもんね」とも言われたり、私が3歳まで全然しゃべらなくて親に病院に連れて行かれた話をしたら、「親に話しかけられてなかったのかもね」みたいな事も言われた。

40年も前の事だから、よく分からないがそういうことが、多分今私に幼児教育への興味をかきたてているのかもしれない。というか娘の育児が不安で仕方ないのだ。

育児をしていると、私はどうやって育てられたのだろう?と疑問に思う。その度に母親に聞いてみる、私はどうだった?お母さんはどうやってやった?母親は「うーん、40年も前だから覚えてない」といつも言う。「やっぱり全部おばあちゃんがやってたんでしょう?お母さんは育児してないんでしょう!」と何故か毎回責めたててしまう。

4人の子供を抱えて一人はまだ乳飲み子で、そりゃ母親はのんびり育児なんて出来なかっただろう。母親こそ辛すぎて記憶がないのかもしれない。

でも私は母親に絵本を読んでもらった記憶がないし、母親と一緒に遊んだ記憶がほぼない。実際はあると思うが記憶にはない。

娘には沢山幸せな記憶を残してあげたい、私みたいになって欲しくない、でもどうやって育てていいか分からない、多分だからモンテッソーリとかシュタイナーとかそういうものに頼りたくなるんだと思う。絶対失敗したくない気持ち。何者になって欲しいわけではなく、普通に周りと調和できる幸せな子になって欲しいだけなのに、それが私にはとても困難な気がしているんだろうな。

一昨日、義姉が今後母親が仕事を全部辞めて年金暮らしになっても困らない様に、不動産でなんとか工面してみようと提案してくれた。なんてスーパーヒーローなんだ!

その話を母親としていたら母親は「まだ働ける体なのに国のお世話になるのがなんか申し訳ない、私より年上の人もまだ頑張って働いてるのに」という。その時は素直に「今までずっと頑張って働いてきたんだからいいんだよ、本当にお母さんよく頑張ったよ!」とねぎらいの言葉を言いながら胸が熱くなった。

この母のお陰で今の私がいるのは間違いないのだ。本当に長い間お疲れさま、これからは自分の好きな事を沢山して欲しい、そしてこれ以上ボケないでね。


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