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ブログ理念

このブログについて

やまんばにしきをご訪問下さりありがとうございます!
このブログは、私の日々の活動や考えなどを発信しているサイトです。

主として、私がどんな人間であるか知っていただき、お仕事や人間関係などを構築していく場として活用しています。

日々の記録の他、無料メルマガ講座の開催、イベント開催のお知らせや、物販も開催しておりますので、各リンクからご覧ください。
問い合わせは、お問合せのページからメールフォームにてお願いいたします。

私がブログを書く訳「好きな事だけして生きていく」

ここではなぜこのブログを書き始めるに至ったか、そして何を求めて書いているのかを紹介しております。

私の仕事に対する葛藤から始まったストーリーと共に、ブログの理念を詳しく説明していきたいと思います。

この人、どうやって食べてるの?何の仕事をしている人なの?と疑問に思った方、さらには同じ様な悩みを抱えている方の参考にもなればと思います。

ご興味のある方は是非読んでみてください。

自己紹介のページも合わせてお読みいただくと状況がより分かり易くなると思います。

言われた仕事をやるだけの日々

テキスタイルデザイナー時代。展示会で自分のデザインした生地やガーメント。

私は30歳で繊維の学校で学びを終えた時、一生繊維の仕事で食っていく!と決意しました。
卒業後は運良くテキスタイルメーカーに就職してテキスタイルデザイナーとして働いていました。でもそこは、大量生産型の大きな会社です。自分の好きな生地も沢山作らせてもらいましたが、会社の一駒、サラリーマンです。

いつも給料低いなーと不満を陰で言うだけで、結局給料をもらって安穏と生きている自分を感じていました。

でもいつか、自分は独立するんだ!自分が何者かになるんだ!と思っていました。
そのまま気づけば40歳を越えていました。

メーカーは退職し、師匠と呼べるニットメーカーの社長と知り合ってから、その製造下請けをやるようにはなっていました。でもこれも言われた仕事をやるだけ。サラリーマン時代と変わりません。
この年になってもこれか。。

収入ももちろん低く、作った分しかお金は発生しませんから、先がない状態でした。

でもまだ子供も小さく、動き出せない。

もっと収入を得るためには外に働きにいくのがいいのかもしれないけど、子供に何かあった時にすぐ動けるような体制でいたい。

何より雇われると安定した生活に甘え、またダラダラと不平不満を募らせていく自分になりそうで嫌でした。

自分で家計を支えなければいけなくなった

しかし、娘が2歳の時に離婚に至りました。
周りに離婚経験者が多くいたので、自分の中では子供一人くらい何をしてでも育てられる、という根拠のない自信はあったけれど、最終的に同居離婚を選ぶ事になって、予定していた国からの補助金ももらえなくなった事もあり、どんどん焦りを募らせていきました。

子供が小さいうちはまだいいけれど、大きくなるにつれてお金もどんどんかかってくる。

今のうちに貯めておかなくてはいけないのでは?働きに出ないといけないのでは?

と言う真面目な私と、

いやいやいや、アナタどうせサラリーマンになったって腐っていくだけでしょ?余裕あるとすぐダラダラするんだから。本当は自分で独立して稼ぎたいんでしょ?追い込まれたらやれるって思ってるんなら、子供が小さいうちに始めないとそれこそ間に合わなくなるよ?

という冒険家の私のせめぎ合いが心の中で続いていました。

じゃあどうやって独立するの?

現場作業も含めて全部やらせてもらった経験も生かせる。

働き口を探すならちょうど今住んでいる地域は繊維業が盛んな町に近いから私に有利だ。
一応経歴も15年以上あるし、歳とってても雇用形態さえ文句言わなければ雇ってもらえる自信はある。

しかも、独立するって何でするの?クリエーターになって、マルシェやネットで販売するっていっても、生活できるまで稼ぐのにどれだけ作らなくてはいけないのか?

どれだけ働かないといけないのか?を考えると、それこそ子育てする暇なんかないくらい働きづめになるのが目に見えている。作った分だけしか稼げない仕事じゃだめだ!

畑をしたり、子育てをしたり、仕事以外の時間も大切にしなくては、生きている意味がなくなる。

昔から夢だった工房を始めるっていうのはどうだろう?

皆でやったら手が多いし、楽しそう!と考えたけど、初期投資が必要になる。

小さく始めるならクリエーターと同じ、要するに物販なのである。

今やっている下請けの仕事をどんどん拡大していく事も考えたが、繊維の下請けの苦しさはもう痛いほど見てきた。

自分で作って自分で売る!これが繊維で生き抜くための鉄則だと思ってる。

とにかく何も考えずにやりだしたら薄給で仕事まみれになりがちな繊維業。
何をしよう?何ができる?何が好き?
どうしたら儲かる?

悩むばっかりで動き出せない。

そんな時、普段無口で何も干渉してこない元夫から言われたのです。

「仕事どうする気?ちゃんと働きに行ったら?娘を貧乏にさせないでほしい」

驚いて思わず言ってしまった。

「今の仕事はすぐやめられないし、娘も小さいから、小学校に入ったら働きに行くつもり。私繊維の会社なら雇ってもらえると思うもん」

そうだよね、こんな私見てたら娘の将来が不安になるよね。

周りの私を見る目を意識した。

娘を想う人たちに心配をかけてはいけない!離婚しても一人じゃないんだ、子供がいるんだ!
四の五の言ってる場合じゃないんだ。。

仕事を自給するという考え方に出会う

そんなある日、メルマガが来た。

”本を発売しました!「自給自足でセミリタイア~山奥で薪を割っていても会社員レベルの収入を産みだせる….~」”

ああ、パーマカルチャーの人からだ。そうそう私がしたいのってこういう事だよなぁ。

以前から自給自足的生活にあこがれを持っていた私。いつかはもっと山奥に移住もしたいと考えていた。
それでたまたま見つけた”パーマカルチャー研究所”のメルマガを購読していた。

そこでは代表の三栗(みつくり)さんが「遊暮働学(ゆうぼどうがく)」という独自の哲学を広めている。

すごーく簡単に説明すると「みんなが好きな事して暮らしていれば、世の中まわる」という理論。

私はこの考え方が好きだった。

そんなことできるわけないと、はねのける人もいるだろうが、私はできると思う。
なんならお金もなくなっちゃえばいいのにとも思うくらい。

そして、その時の自分の気持ちにぴったりきたタイトルに誘われて、早速電子書籍を購入。


そこで”仕事の自給”というワードに出会ったのです。

仕事の自給とは、つまり自分にしか出来ない仕事を発掘し、自分で自分の為の仕事を作りだせばいいという考え方。

例えば、私が好きなものや興味のある事は繊維だけじゃない。登山も旅行も、子育ても好きだし、農的暮らしもしたい。そういうものひっくるめてすべて私。

私はこんなことができます、私はこんな知識と経験と技術がある、何か出来る事はある?とまずは世の中に聞いてみる。

自分で何を供給したらいいか分からないなら、今ある商品を並べて世間の需要をリサーチしてみる。そうすると自分に何が求められているかが分かる。

商品が分かれば、その商品のクオリティを上げていくと同時に、既に実績をあげている三栗さんと同じ方法で運営していくというやり方。自動化出来れば畑仕事していてもお金はたまる。

なるほどね〜、ふーん、ふーん、そりゃあ本当に出来ればそれがいいよね?ちょっと話でも聞いてみるか!と本の購入特典についていた無料相談に申し込むと、「そのやり方を教える講座もありますよ、1年間で○○万円です。」

となった。元夫に相談すると、

騙されてるから!なんで全然知らない人にそんなお金振り込めるの?意味わからん!
そんなこと言ってないで普通に働いてよ!どこでも働き口あるんやろ?
と全力で止められる。

でも、その時はもうそこしかすがるところがなかったし、何より私にむいてる!と直感的にピーンときてしまっていた。

もう一度腰を据えて詳しく説明すると、だんだん分かって来てくれたので、最後に一押しした。

「もしこれで駄目だったら、私は勤め人に戻るわ」

夫も納得して言ってくれた。

「ずっと独立したかったんだから、やってみればいい、応援する」

このコースを最大限活用する為には、元夫の協力を得る事が不可欠だったし、前に進んでいる姿を見せる事で少し安心してくれるかなと思ったのです。

そうして私は申込みボタンを押したのです。

同じ志をもつ仲間たち

私が申し込んだ講座はグループ講座で、同じ志をもつ仲間と一緒に学んでいくというものだった。負けず嫌いだし、何より一人じゃ何も出来ないタイプの私は誰かと一緒の方が遠くまで行ける。

それぞれ特技や生活スタイルは違うけど、仕事を自給したい、自分らしく生きていきたい。
農的暮らしをしたいという趣向も重なっている人が多かった。そこで得た仲間の存在は大きく、世の中に自分と同じような考え方の人たちがいるというだけでも、自分の存在を肯定でき安心できた。

心配していた元夫も、リモート講座をしている間は娘をみていてくれるようになり、何も言わなくなった。私の仕事の手伝いに来てくれるアルバイトさんも見つかり、仕事の自給に費やせる時間も増えてきた。ブログの繊維ネタ作りにも面白がって参加してくれるので、孤独感も薄れる。

さて、これで仕事の自給に向けて頑張ろう!と日々邁進していたが、そうは言っても子供がまだ小さい。風邪をひいたり、熱を出したり、長期休みに入ったり、家にいる時間も長くなかなか手が空かない。


そうこうしているうちに下請けの仕事もだんだん増えてきて結局通常の仕事をするだけで手一杯になってくる。追い打ちをかけるように、母が骨折して実家に帰ったり、プライベートも仕事もぐちゃぐちゃ。一体私の時間はどこへ?

そして月初の給料計算も追い打ちをかけた。
下請け、つまり本業の収入が1万円を切った月が出たのだ。もっというとその月は5,000円程度だった。閑散期だし、アルバイトさんに頼んでたというのもあるけども、5,000円?
愕然とした。

これだったら、普通にアルバイトしていた方がずっとまし、、、、

減り続ける貯金、月5,000円の収入、仕事の自給をする前に生活が立ち行かなくなるのではないだろうか?

こんなことにお金も時間も投資していていいの???

こんな記事がなんになるの?

それでも信じてブログの投稿を続ける。なるべく多くの人に”自分”という商品を見てもらわないと意味がないのだ。とにかく私の中にストックされているあらゆるジャンルの情報を書きだしたり、メルマガを書いてみたりした。

誰か私の気持ちに強く共感する人はいないだろうか?
誰か私に仕事を頼みたいと思う人は現れないだろうか?

正しいと思う事、楽しいと思う事、学びがあると喜ぶもの、出しても出しても世間からの反応はない。

書いても書いても見てくれる人は同じグループのメンバーだけという日々が続いた。

だんだん虚しくなってくる。

私、何してるんだろう。目の前にある、確実にお金が入る仕事を置き去りにして、1円にもならないブログを書いている。日銭を稼ぐのが先決ではないのか?

一体この記事が何になるのか?

本当にこんな自分に、仕事を自給して独り立ちなんてできるのだろうか?

日々そんな葛藤と戦いつづける日が続いた。

教える仕事との出会い

1人ブログを書き続けていたある日、始めたSNSで流れてきた、シュタイナー教育の” 手仕事教育”というワードに釘付けになった。

幼児教育にも興味のあった私は、将来何か子育てに携わる活動がしたいと日々思っていた。
保育士などの資格や娘を通わせたモンテッソーリ教育の教師資格なども調べてみた事があったが、何となく違和感を感じて立ち止まっていた。何より一生繊維の仕事をやると決めたのに、また一からやり直すのか?という気持ちがあった。

そしてずっと、繊維と教育を結びつける仕事はないかと考えていたのだが、私が出来るのは編物の先生くらいが関の山だった。それも何か違う。お金の問題ではなく、何が違うというのもクリアになっていなかった。

そんな時にシュタイナーの手仕事教育に出会った。シュタイナーの幼稚園が近くにあってイベントには良く通っていたし、シュタイナーについても少し本を読んでなんとなくは知っていたが、その中に、”手仕事”という科目があるのは知らなかった。

上手く説明できないので、文章を抜粋させてもらって掲載すると、

~手仕事教育とは~

子どもたちは、編み物、縫い物、刺繍、羊毛フェルト、 洋裁、木工、金属工芸、製本など、多岐にわたり、 自分の手で物を作ることを学んでいます。

色選びからデザイン、パターンまで、自分たちで考えてものを生み出すことによって、 想像力や創造力、自分の手からものが生み出される喜び、生きていく力を育んでいるのです。

使う素材も慎重に選ばれます。羊から毛糸を、綿から綿糸を、蚕から絹糸を。草木花から色を、木や石から道具を。

自然素材で作られた物は、その役目を終えた時、土に再び還っていきます。

小さな頃から手を動かすことのできる人間、自然の循環の中に生きているという実感を 持っている人間を育てていくことは、ますます必要になってきます。 手仕事教育には、その一端を担う力があると考えられています。

シュタイナー手仕事教育協会HPより

そして新しく日本にシュタイナー教育協会が設立され、手仕事教育講師の養成講座もはじまっているとのこと。

ここでもまたピーン!ときた。

まさにこれが私が望む繊維と教育を結び付けた仕事だと思った。
そして子供たちに教えたい事でもあり、私がやりたいと思う、自然の中での子供とのかかわりあいであると感じた。

繊維×教育×自然!

そうだそうだ、私がやりたいのはこれなんだ、早速娘をシュタイナー幼稚園に年少から入園するように手続きをした。

そこで私はシュタイナーの手仕事や教育について学んだり、人間関係の構築もしていこうと考えた。

シュタイナー教育の講師になれるかどうかは分からない、それで食べていけるかもわからない。

でも今にあるもの、そして私が望むものは、間違いなく子供たちの為になるものであるという事が分かっただけでも、私の進む方向が明るく照らされた。

そう、ブログのタイトルのままでいいんだ。自分で自分の服を作る生活。

それを子供たちに、そして大人にも共有していけばいいんだ、という事を確信した。

手作りを応援したい

繊維製品の労働力搾取、環境汚染は深刻

その後、少しずつ活動していく中で、手作りがしたいのに周りに仲間がいないから始められなかったり、途中でつまずいてしまう人も沢山いる事に気づき始めました。

それと同時に原料からものづくりをしていると余計に、どれだけ服を作る為に世の中で労働力が搾取されているかも肌で感じる様になりました。
そこにはまだ幼い子供の多くのむごいとしか言いようのない命の犠牲も伴っているのです。

さらに、自分で残糸を売りだすと、繊維製品の廃棄問題も気になるようになってきます。
世の中では、寄付という名のもとに途上国に衣類が送り付けられ、地元の繊維産業の邪魔をするだけでなく、焼却施設がきちんと整わない為衣類が大量に放棄され、環境汚染にまでつながっています。

そう、世の中は労働力を搾取して世の中に繊維製品を飽和させ、環境汚染を引き起こしているというバカげた矛盾を毎日毎日繰り返しているのです。

それをさせているのは私たちです。
安く買えるからいいや、とファストファッションを安易に利用し、丁寧に衣類を扱わない。

服はどこかから湧いてくるものではありません。

多くの人々、多くの子供たちの命の犠牲によって出来ています。
そしてそれは私たち自信を間違いなく、苦しめていく結果になります。

どうしたらいいか私にはわかりません。
でも、私は皆の手作りを応援したいと思います。

手作りを通して、皆は楽しく豊かになっていきます。それは私は確証している真実です。

そして皆も気付きます、どうしてこの値段でこのTシャツが買えるんだろう?おかしいなって事に!

気持ちが決まった

幼稚園の保護者が運営するマルシェにも出店しています

その後色々な出会いがあり、現在はニットの下請け業を一時ストップし、機械編み講師という道を今少しずつ歩み始めたところです。

まだまだ収入は低くて不安定だけど、自分が好きなことだけしていても生きていける!を確信して突き進んでいます。

そして自分が何をしたいかもだんだん見えてきました。

自分が心地よいと思うやり方で物を作り、教え、広める、なにより楽しく!

周りに何を言われても、周りとやり方が違っても、とにかく手を動かす事、やめない事。

そんな気持ちでいられるようになったのです。

まだまだ乗り越えなくてはいけない壁が沢山ありますが、私は今、そんな過程を経てブログを書いています。

仕事の自給の道は中半ではありますが、以前の様な焦りは感じていません。
絶対に自分の好きな事で生きていく、その為に生きている、という信念ができたからだと思います。

もちろん、それは周りに私を支えてくれる方々の存在もかかせません。
その方たちの為にも、私は絶対このまま突き進みます。

また、このブログではお仕事だけでなく、仲間も募集しています。
近くても遠くても、私と一緒に活動をしたいなんていう方もいたら是非ご連絡くださいね。
私と一緒に理想の場を作り上げていってくれたらと思っています。
メルマガもやっていますので、そちらから私に直接返信いただくこともできますのでそちらも併せてご検討ください。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

自己紹介のページも合わせてお読みいただくと状況がより分かり易くなると思います。

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