ホットケーキが食べれない

先日、入園した園で保護者対象の年齢別ワンポイント講座が開かれた。
まだ入園にあたっての色んな準備がやりきれてないのに、勉強会まで早々に始まってしまった!と焦るが、沢山こういう機会を設けてくれるのはありがたいと、また仕事を放り出して参加してきた。

勉強会では基本的な園の教育方針に沿いながら、家での生活の仕方のアドバイスをいただいた。
食や農の危険性、子供の気質の話、「せかすな、怒るな、脅すな」、縦割り教育、比較しない教育、メディアの弊害、子供は植物を育てる様に育てる、その為の適度な援助の仕方について。

そんな内容だった。子供の事をここまで考えて実践していてくれるから預けている親としては本当に安心できる。だけど、それとは反対にものすごく不安になった。

話し手の園長先生は諸外国を渡り歩き教育について視察を沢山してこられて、外国と日本を比較した話をしてくれた。それから分かったのは日本はひどく教育が遅れているという事。戦後アメリカの植民地、という形にはなっていないだけで、アメリカ人にとって都合のいい日本人や日本になる様に教育システムまで洗脳されてきた、という事。

どこまで本当か分からないけど、やけにしっくりきた。戦後「日本人は精神性が失われた」と言われているとの事だが、それは本当にそうだと思った。ずっと昔からなんで日本人てこうなんだろう?とぼんやり思ってきたが、なんかその答えをもらった気がした。

自分たちのために生きていない、本当の幸せを見失った状態

これじゃあ教育現場はちっとも良くならないし、苦しいだけだろうなと思う。
どうやって生きていくのが本当の幸せなのか、価値観をひっくり返さないと。

私は多分”意識高い系”の母親なんだと思う、なんと呼ばれてもどうでもいいけど。
でも、そういう親の子供たちだけ、世の中の危険から守られているという状態が私は不安だ。
次の世の中は、すべての子供たちが作るし、私も次の世代に身をゆだねるしかないのだ。

ごく普通のお母さんが普通に子育てをしていても、危険がない、安心安全である、という状態にない事が私はすごく不満だ!こんな世の中じゃ子供産めないよ、子供可哀そうだよ、と改めて思った。もうじき子育てが始まる後輩ちゃんたちの顔も思い浮かんだ。

次の土曜日の朝、お休みの日はのんびりホットケーキを焼いて食べるのが週一の楽しみなので娘と二人で食べようとした。すると乳製品大好きな娘はここぞとばかりに、バターのでっかい塊を食べようとした。昨日食の話を聞いていた私は、なんだか怖くなり、「ちょっとにしなさい!」と娘を制止。娘大泣き、私もイライラ!制止しても無駄なのは分かってるし、そもそもそれならなんでホットケーキにした、とか思うし、なんでもっと安全なものを買わないのか、とかでもホットケーキくらい食べたいとか、そもそもバターは駄目なのかさえよく分からないし、もーー!何やってんだこれ!休みの朝が台無しになった。

私の無知が悪いのかもしれないけど、なんだかこんな食も子育てもすべてに不安だらけ、落とし穴だらけの日本にした政治家やらなんか分からないデカイものに対して、非常に怒りを感じた。


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