繊維の勉強会忘備録
今日はIちゃんとの繊維勉強会2回目。
1回目は繊維の種類について。今日は紡績と撚糸、糸番手について。
忘備録として内容を書き残しておくことにします。すぐ忘れるから。
紡績の種類
- 綿紡績-コーマ糸・カード糸・ガラ紡
- 麻紡績-ウェットスパン・ドライスパン糸
- 梳毛紡績-リング紡(英式・仏式)・サイロスパン・精紡交撚糸
- 紡毛紡績-ミュール紡
- 絹紡績
主流の紡績3種-リング紡、空気精紡、MVS
糸の紡績の仕方にも多く種類がある、糸の構造、撚りと引っ張りによって風合いの違いが出る。
紡績の種類によって、オーダー出来る単位が違う。
なぜ、強い糸が作りたいのか(経糸での使用)、なぜ単糸がいいのか(風合いの差別化)
染色工程の違い
- 糸の染色-TOP、杢糸、ベタ染め、絣染め(工場で染める場合は絣のピッチはパターン化されてなければならない)
- 生地の染色-先染め/后染めの違いとそれぞれのメリットデメリット。
- 製品染め-オーバーダイ
糸の加工について
- 綿-シルケット(マーセライズ加工)、カレンダー加工、擬麻加工
基本的な撚糸
- 単糸、双糸の撚り方向 S/Z×Z
- 甘撚り、強撚糸-それぞれ風合いの違いによって向いている製品がある
- クレープ撚り
- 壁撚り
- 三子撚り、多本撚り
意匠撚糸(ファンシーヤーン)
- ループ、リング、ブークレ、ノット、ネップ、スラブ、モール(シェニール)、ファー、タム糸、シャギー、ラッセル、リリヤーン、カールヤーン(スナール、角糸)、ラメ糸、スパンコール、ビーズ、スラリット、ポンポンモール、提灯モール、絣
番手について
- 番手について-毛番手、綿番手、麻番手、デニール、テックス
- 番手換算方
- 番手を知るとなぜいいか、番手の基本的概念
- 手芸糸の番手を知る方法
伝えたかった事
- 紡績と撚糸の技術の奥深さを伝える事、生地作りにおいて重要な工程である事。
- テキスタイルデザインとは、色、柄だけではなく、紡績から始まるすべての工程を加味して緻密に計算、計画しなければいけない。天然素材を扱うといえども、計算や過去のデータからの分析によって失敗する事は少ない。しょうがない、という考えはNGである。
- なぜこの工程を学ぶのか、それを知るとどういう物づくりの仕方が出来るか、幅が広がるか
今後教えるのに必要な素材
- 各紡績の糸、製品
- 意匠撚糸各種
~Iちゃんより感想文をいただきました~
第2回勉強会感想
毛糸、編物、生地etc、一般の人が普段手にするものにはすごく深い技術、歴史があることを改めて感じました。ただの服好き、手芸好きとしてでなく、もっと人としてその入口がない人でも幅広く、浅くても知ってほしい、知っていて損はないことがたくさんでした。
1hではとても学びきれないことと、多くの研究、失敗の上で今があることとそれをネットでも知りたければ知ることができることに感謝だなぁと…つくづくおもいました。
個人的に多くの生産を大量に作るわけではにので調べなかったことですが、よく考えれば、大量に作られた糸なり、布なりを手にしているのでもっと知っておくべきでした。
染色についてはメモも少なかったのでもっと深掘りしたいです。(個人的にしたいことに近いからかも…)
染色もそうですが、データは大切だなと思いました。やっぱり経験に勝ものがないのなら好きならずっと続けようと思いました。そしてやってみることだと…
細分化、職業的、技術的にも分業的な分野だと感じたけれど掻い摘んで知っていくことでそれが自分のオリジナリティになり、強みになるといいなぁと思います。
今回もありがとうございました。