草木染の媒染剤を手づくりしました

草木染をする前に媒染剤を手作りしたので忘備録として書いておこうと思います。
媒染剤は買わなきゃいけないと思っていましたが、家にあるもので0円で出来ました!

媒染剤(ばいせんざい)とは

一言で言うと、染料と繊維を固く結びつける仲人さんの役割をしてくれる剤です。
媒染剤がなくても染められますが、色の発色、定着を良くしてくれるので、草木染では媒染剤を使う事が多いです。特に洗濯が必要な用途のものは必須です。

草木染は主に金属が媒染の役割を果たしています。

媒染剤の作り方

媒染剤に使われる金属の種類はアルミ・鉄・銅が多いです。
他にも種類がありますが家庭で取り扱うには危険が伴うものもあるのでこの3つが主です。

アルミは市販の焼ミョウバンを利用するので手作りしたのは鉄と銅。

鉄媒染剤の作り方

【材料】

  • 錆びた鉄釘 ひとつかみ
  • 五倍酢 100ml
  • 水 650ml

(普通の酢:水=2:1)

【作り方】

左が錆びた鉄釘、右が銅の廃材

鉄は釘じゃなくてもいいですが、一度錆びさせたものを使います。スチールウールなどを使っても作れるようです。

鍋に材料を入れ、換気をしながら水分が半分くらいになるまで煮込みます。

火を止めて冷まし、容器にコーヒーフィルターなどを使って濾したものをいれて完成。

銅媒染剤の作り方

【材料】

  • 銅くず ひとつかみ
  • 五倍酢 30ml
  • 水 270ml

(普通の酢:水=1:1)

【作り方】

ちょっと水分量が多かったのでこの後減らした

銅線など銅の廃材を容器に入れ、酢と水を1:1の割合で入れる。2/3くらい銅が出るくらいの水分量にして、銅を空気に触れさせ錆びさせる。

一週間くらい時々混ぜながら放置し、緑青が十分出たら、容器にコーヒーフィルターなどを使って濾したものをいれて完成。

注意点

  • 自作の媒染剤は濃度が安定しません。前回と同じ様に作っても違う色になった!という事を避けて安定して同じ色を染め続けたい場合などは市販の媒染剤を購入するのが無難だと思います。
    私は草木染めの一期一会の色を楽しむ感覚で使おうと思います(というかすべてが大雑把なので、、ワハハ!)
  • 染に使う濃度は市販の媒染剤と同じ濃度で使っていいですが、様子を見ながら自分でいい塩梅を調整していってください。
  • 食品と間違えたり、子供の手の届かないようにして、冷暗所に保管しておきましょう。
  • 材料の鉄・銅は再利用できます。また媒染剤を作る時に使えますので捨てずにとっておきましょう。
  • 液を一度に廃棄する時などは、使い終わった染料と混ぜて沈殿させ新聞紙で拭き取る、などして廃液処理をしてから流しましょう。

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