かぎ針編みと棒針編みの違いを漫画で

ループちゃん物語の記事を見て、読者の方から質問をいただきました

「棒針とかぎ針編みって同じ??不得意なワタシにはその違いすら分かりません😱」

横方向(棒針)と縦方向(かぎ針)という違い

かぎ針も棒針編みもループちゃんで構成されていくのは同じですが、繋がり方が違います。

棒針編みはループちゃんが横に並んで手を繋いでいます。

かぎ針編み針はループちゃんが縦に繋がっていきます。
「鎖編み(くさりあみ)」といわれる状態です。

ちょっと肩車してる二人を想像してみてください。
そして下の人が自分の股から手を入れて上の人と手をつないでいます。

そんなこと、人間だったら超絶難しいしバランスとれずにグラグラになりますが、ループちゃんなら大丈夫!手がぐいーんと伸びます。

こんな感じでどんどんどんどん上につながっていきます。

ひとつひとつのループに違いがある

ここで棒針編みの目とかぎ針編みの鎖目の違いを見てみましょう。

棒針編みのループちゃん

かぎ針編みの鎖ループちゃん、手がながーい!

棒針編みのループちゃんは鎖編みループちゃんに比べて2/3程度の糸量。

鎖ループちゃんは片方の手が倍以上長く背中側に伸びています。
(この背中側に伸びた手の部分が「裏山」と呼ばれる部分にあたる)

鎖ループちゃんを後ろから見た写真


つまり鎖ループちゃんの方が糸量が多くなり、しっかりとした目になります。

さらにここから鎖編みループちゃんを土台にして、鎖編みループちゃんが生え、またその上に鎖編みループちゃんが・・・と続いて出来たのがかぎ針編みの編地になります。

私の画力ではこれが精一杯だが、かぎ針の編地はこんな風に鎖編みの連続で出来ている
上のイラストを実際の写真で撮るとこんな感じ。細編みというのは、鎖編みのループの柱の上に鎖編みの土台を作るという二つの動きをしている

だから、かぎ針編みは棒針編みに比べて、固く、重く、かっちりしたものを作るのに向いています。
鎖という言葉通りですね。

カバンや座布団、編みぐるみなどなど、衣類以外の小物に多く使われています。

他にもそれぞれの特徴はありますが、今日はそこは省きます。

棒針とかぎ針の間の大きな壁

編物をする人のパターンはだいたい二つに分かれます。

「かぎ針の方が得意な人」
「棒針の方が得意な人」

私ももれなくそうです、棒針編みの方が得意です。
(どうしてキッパリ別れるのかはよく分かりません・・性格?作りたいものの違い?)

私は棒針の風合いが好き、あと早く大きなものを編めるから!

でもあまり道具の事を考えないでループちゃんの事を考えてみてください。

メリヤス編みのループを作るのに便利な形が長い棒で、鎖編みのループを作るのに便利なのがカギ状の棒、というだけです。

かぎ針党の義姉と作った、モチーフつなぎの娘のおくるみと、かぎ針のぐるぐる紐(おもちゃ)。かぎ針の人は仕事が早い

編物が好きな人であれば、ループの動きを考えて、それが分かるとワクワクしてなんかちょっと作ってみようかしら?と自然となっちゃう人だと思います。
その気持ちがあれば、何でも作れます。

見本通りに作らなければいけない!と針の動かし方と編み図とにらめっこしはじめる前に、適当に手を動かしてみてください。
そこには「間違い」なんてループちゃんはいません。

適当に小さなモチーフを色々作って人形を作ったり、つなぎ合わせて小物を作るだけでも楽しい

なんなら棒針とかぎ針と組み合わせて遊んでみてください。
(アフガン針なんていうのもありますよ!)もちろん腕と指だけでも!

そんな時にこそループちゃんとの会話が弾み、今まで知らなかった彼らの生態を目にし、彼らの事を深く理解できるようになるんだと思います。

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