あなたは何の繊維を着ていますか?
今日から勝手に繊維のお勉強会を開きます。なるべく簡単に、わかりますく、面白く、おおざっぱに(!)
自給自服にはかかせない繊維の素材のお話から。
皆さん服の洗濯表示は見た事ありますか?
綿、ポリエステル、毛などなどと書いてある白いタグです。服の左脇とか首の後ろについている事が多いです。
服が何の素材からできているか書いてあります。私は必ず何の素材で出来ているかを確認してから服を買います。
主には着心地重視の為です。
そして自給自服生活には欠かせない、試用可能期間が左右されるからです。
繊維の素材には大きく2種類ある
繊維には天然繊維と化学繊維があります。
意味は文字通り、自然から採れるものと、人工的に作るものです。
ポリエステル、ナイロン、レーヨン、ポリウレタン、キュプラなど
こんな感じです。どれもなんとなく聞いたことありますよね?
でもどーせ、やまんばは天然繊維が好き!っていうと思ったでしょ?イメージ的にも天然の方がいい感じに聞こえますよね。
ノンノンノン!そーでもないです。
偽物現る!?
化学繊維というのは、天然繊維の代用品として作られ、発展してきました。
正絹といわれる、本物のシルクに対して、そんなお高いものを身にまとえないけど、私もシルクを着たいわ!という庶民の女性のために開発されたのがレーヨンです。
人絹とも言われていました。
同じ様に綿の代用としてポリエステル、ウールの代用としてアクリルなどが開発されました。大量生産、大量消費時代の幕開けと共に普及拡大してきました。
なんだ、化学繊維は偽物か!と見下してはいけません。最初は模倣として作られたものの、瞬く間にレベルアップ!今では本物をしのぐ機能性や、本物にそっくりな質感のものも登場しています。異素材を組み合わせたマルチタスクのこなせるハイブリッドな糸も沢山います。
何より天然繊維も化学繊維も全ての種類に長所短所があり、適材適所で大活躍しています。
例えば皆大好き中学時代のジャージ。
軽いし乾きやすいし、耐久性があって、色落ちもしない。3年間どころか、大人になってもパジャマで大活躍のアレです。
ジャージはポリエステル100%が多いです。
もしジャージが綿だったらどうでしょう?
重いわ、洗濯しても乾かないわ、体育の授業で破れるわ、はげるわで3年持ちませんね。
しわっしわでお母さんからも、自分でアイロンかけなさい!とか言われちゃうかも。
私なんか特に化学繊維にはお世話になっています。もし化学繊維がなければ、雪山に行くときにどんな装備になるでしょう?
全身毛糸のモコモコ衣類の上に重たいゴム引きのコートと長靴、または藁靴とかミノの方がいいかな?重たい綿で出来たでっかいリュックに、ゴワゴワに凍った帆布のテントを入れて、防水袋の代わりに油紙。ロープは麻縄。
てところでしょうか?
昔は本当にこれで行っていたんだから偉大です。
登山記録は繊維の発展と共に塗り替えられてきたと言っても過言ではないでしょう。
私が山を初めた20年以上前と比べても、登山用品の発達は目覚ましいものがあります。
衣類以外にもありとあらゆる工業製品に繊維は使われています。
それは天然繊維では代用が効かないのです!
そう、化学繊維の真似は天然繊維には出来ないのです!
とにかく、皆知らないうちに適材適所で活躍する様々な種類の繊維のお世話になっています。
どーちーらーにしーよーおーかーな!ではなく、好き嫌いでもなく、どうしてもアナタじゃなきゃダメなの!という感じなのです。
ちょっと長くなっちゃた!
今日はここまで。
最後まで読んでくれたアナタ、ようこそ繊維ワールドへ!
綿(コットン)、麻(リネン、ラミー)、絹(シルク)、毛(ウール、カシミヤ、アンゴラ、アルパカ、その他獣毛)など