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勝手に勉強会 服の選び方②

やまんば流 素材からの服の選び方

前回はポリウレタンが入っている素材に気を付けてという内容でした。今回はその続きです。

②色んな素材が入っているものに注意

素材の話の記事で、それぞれに長所短所があって、適材適所がある。と書きました。
でも、短所を補い合うように異素材同士を混ぜ混ぜしたら、長所しかない糸ができるじゃん!
と考えてハイブリッドな糸、ハイブリッドな生地がたくさん開発されてきました。

例えば綿とポリエステルを混ぜた糸。
綿は乾きにくく、シワになりやすく、汗をよく吸う
ポリは乾きやすく、シワになりにくく、汗を吸わない

お互いの弱点を補完しあっている!!すんばらしいではないか!
というふうです。世の中にはいろいろな種類の素材が、様々な割合で混ぜられ洋服になって世の中にあふれています。

でも、でも、でも、私はこれは長持ちさせるという観点からみるとパーフェクトではないと思うのです。

やまんばの長持ち服

さて、そのお話の前にこれを見てください。

これ、やまんばのたんすから10年以上着ている服だけを出してみました。どんな素材があるか実際のところをまずは自分のもので確認。

10年前といえば社会人山岳会にすでに入って本格的に登山をしていた頃です。その頃には登山服が購入する服の半数以上を占めており、山で着れなくなった服をおろして平地で着る様になっていました。(山の人たぶんみんなそうだよね??)なのでかなり山服が多いです。

山服。赤いダウンは表ポリ100%で、中はダウン100%。フリース、短パンはポリ100%、レインウェアはナイロン100%

普段着の綿100%のパンツ、Tシャツ、シャツ、ワンピース、ウール100%の登山ニット帽とタイツ。外国のお土産で買ったアクリル100%の靴下

山服のポリウレタンとナイロンまたはポリエステルの交編(違う素材の糸を一緒に編む事)

という結果になりました。これらは確実に10年は着てる服でタンスの肥やしでもない通常~ハードユースです。

ポリウレタン入ってました!

そう、こないだポリウレタン劣化するから気を付けて~とか書いておきながら、これ入ってるやん!と自分でびっくり驚愕しました。大変失礼しました。

しかもこのインナー2種類は山の中で常に着ていたハードユースです。過酷な環境下で何百回と着てます。まじで!?確かにヨレはあり機能性はかなり落ちてますが、飛び出しなどはなく普通に通常使用できる範囲です。

調べてみるとポリウレタンには経年劣化に強いやつと弱いやつの2種類があるらしい。
これは強い方だったのか?そこまで詳しい情報は絶対に品質表示タグには書かれていないので知るすべはない。

でも私はやっぱりポリウレタン混はおすすめしません。
今まで買った服はダレてくるやつがほとんどだからです。

しかもポリウレタンは製造後から劣化が始まります。だいたい2~3年が寿命とされているのに(もっと長いのもありますし、使用頻度でも全然異なります)、大量に糸を作っても糸が細いから、使い切るのに時間がかかるのです。だから私の前いた会社でもポリウレタンの在庫がたくさんあり、だいぶ昔のだなーと思いながら使ってたりしました(私はサンプルを作る係だったので市場には出てません)。という事もあり、実際服になって着るころには使用期限すぎてるやん!みたいなやつが世の中にはあると思います。

だから、こういう結果でもやっぱり長持ちおすすめ度は低いです。

潔く100%を選びたい

さてやっと本題です。私の長持ち服選手権で勝者の共通点は何でしょう?(上記ポリウレタン混を除いて)そうです、全部100%です。一つの素材から作られています。天然か化繊かではなく、単品使いがいいのではないかと思います。

では私の思う、なぜ混ぜ混ぜは良くないか?

アクリルレーヨンポリの三者混。ヨレヨレで毛玉だらけ

理由①型崩れしやすい

前に化学繊維は天然繊維の代用品として作られたと書きましたが、天然素材より安価で手に入るため、コストを抑える目的で混ぜられている場合も多いのです。さらにコストを抑えたい場合どうするでしょう?生地の密度を下げます。スカスカにしていくという事です。当然着用、洗濯を繰り返すうちに型崩れを起こしやすくなります。
コストを抑えるために化学繊維を混ぜる服はそいういう製法をとってる事も多い為、注意が必要です。

それから長所同士を掛け合わせたという事は反面、相反する者同士が一緒になっているという事です。という事は、着用、洗濯、乾燥、アイロンなどの様々な状況を繰り返し経ていくうちに、違う劣化の仕方をしていくという事です。縮んだり、硬化したり、滑脱したり。
出来たばかりの時は皆同じ状態のまるまると張りのある糸でも、ボコボコになってくるわけです。それが全体の型崩れにつながってきますし、着用の快適性も低下していきます。

理由②取れない毛玉

綿ポリのTシャツ。ポリが毛玉になっている

毛玉というとウールを思い出す人も多いかと思いますが、ポリエステルやアクリルなんかも毛玉が出来易い素材です(違う糸と混ぜる時に出やすい)。

こっちはウールの毛玉。取りやすい

ウールと違って何がやっかいかというと毛玉が簡単に手でとれないという事です。
ウールの毛玉は柔らかく、指でつまんでひっぱればすぐ取れますが、化繊の毛玉はそんなヤワなやつではありません。しかも小さくてビッシリついたりする。これが出来るともう終了、という感じで捨てたり、パジャマにする人も多いのではないでしょうか。

ただ、作業着の様なものすごく耐久性を求められる衣類などは、生地の密度がかなり高く作られていたり、後加工が施されていたり、様々な機能性が付加されていたりしますので普段着とは異なると思います。

ウールは弱い

ウールは私の超おすすめ素材です。理由はまた別に書きましょう。
だがしかーし!ウールは耐久性がないんです。

直しても直しても穴は開く。

ウールの靴下やインナーなんか着た事ありますか?すぐ穴あきますよね・・?
ウールの長所はその柔らかさです。ふんわりふわふわメーメーひつじ。
だから糸を作るときもそんな調子です。カチカチの糸にはしません。
という訳でウールは擦れに弱く、滑脱もし易いのです。ウールの靴下のカカトはウールがなくなってポリウレタンだけが残っていたります。

だけど繊維自体は長持ちします。というかウールは糸自体が呼吸し、生きています。だから手入れさえしっかりすれば数百年も前のウールの絨毯なんかきちんと使えたりします。

要するに、摩耗するような使い方をするもの、糸の太さが細い(薄い生地)のアイテムはウールだと長持ちはしません。

ウールは補修して着るものだ!

私の中にウールの素材のものがありました。帽子とタイツです。帽子はかぶるだけです。なので摩耗したりしません。タイツは実は穴だらけで何べんも補修して使っていました。補修出来る人なら長く使えると思います。

ちなみにシルクは?と思う方もいると思いますが、シルクは日常衣としての利便性が低く、保管にもかなり気をつかうので、私の頭の中のチョイスには入りません。

繊維と環境問題

長くて疲れましたか?あとひと息!。

やまんば的に長持ちする服を素材から考えてきましたが、じゃあ、100%の服だけこれからは買うようにしよう!と思った方、います?まずいないでしょう。

だって、そんな選び方しないじゃないですか、服って。そんなの全くときめかないですよね、、せっかく新しい服買うのに。

そこが難しい!とやまんばは考えてしまいます。
洋服には流行があります、自分とその他を区別させるアイテムでもあります。
そもそも新しい服を買ってくれる人がいるから繊維人の私は生活できています。
自分で好きなデザインの服を買って着るってとても楽しいし、嬉しい。とても大事な気持ちと思います。

でも、衣料の世界にも深~い闇があります。きらびやかな世界の裏にどす黒いものがありますす。天然、化繊問わず人間が大量生産するものには必ず環境への負荷があり、安い商品の裏には多くの犠牲があります。
それも徐々に徐々に書いていきたいと思います。

だから、一度自分の服を整理するだけでもやってみて欲しいです。やまんばはああやって言ってたけど、自分が長く着てる服ってどんなのがあるかなーとか衣替えのついでに自分の持っている服を見直してほしいのです。タグをみなくてもいいのです、自分てこんな服好きだなとかこれは全然着てないなーとか一度自分の服について気にする事から始まると思っています。
把握さえされていない服はかわいそうです。自分で買った服ですから、自分の所有物ですから。
環境に負荷をかけ、もしかしたら誰かの犠牲があって出来た服かもしれません。
買う責任は衣類にもあると思います。

そして是非新品を買うときに一瞬でもいいから「これ何年着る?」とか「これ何回着る?」って考えてほしいです。古着でもいっぱいいいのありますから。
そして本当に長ーく着たい人は私の100%最強説を試してみてください。

混ぜ混ぜだけど、アナタは素晴らしい!

と思ってたらした服の中からアクリルウール混ぜ混ぜの服が出てきた!これも10年近く着ているゾ!うーーん、、、まあ、いろいろあるさ!ワハハ

ということで募集!

やまんばは皆の長持ち服が気になっています。
10年以上着ている服がどんな服か教えてくれたら嬉しいでーす(タンスにずっとしまってあるやつ以外でね)


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