編み機を使ったニットドレス

昨年4月から編み物の非常勤講師として高校3年生を受け持っていました。

沢山生徒がいる中でニットドレスを作りたかったのは4人

私の任務は3年間ファションを学んできた生徒たちの集大成の場である、学校生活最後のファッションショーで「ニットでドレスを作りたい!」と希望した生徒たちの手助けをする事でした。

と、いう事を理解したのが、年末くらい?
あんまり状況がよく分からず、ふわふわドキドキ学校に通っていましたが、生徒に色々教えられてやっと最後の最後に「私ってその為の先生だったのか!」と理解しました。

先生がボケてても来るものは来る、という事であれよあれよという間に1月末、ファッションショーとなりました。

編み機でフォーマルドレス

フォーマルドレスと、4人でひとつテーマを決めて作ったグループ作品の2点を彼女たちはニットで作りました。

この写真はフォーマルドレスです。
センターはワタシ・・美しい娘たちに囲まれております。
正装した娘たちはあんまりにも綺麗すぎて嫁にいっちゃうみたいで寂しくなりました、もうすっかり母親気分です。

さて、白いドレスのスカートは手編みですが、それ以外のパーツは全て編み機で編んで作っています。
ほとんどが6.5mmでメリヤスを成形編みして作っていますがとても簡単なパターンです。

4.5mmのレース編みを使ってくれた子もいました。
これはラメ糸で編んでいるので、それはそれは苦戦していました。

編み機でカジュアルドレス

グループテーマは「海」

左から「タコ」「人魚姫」「クラゲ」「サメ」だそうです。
それぞれが糸使いであったり、技法であったりを少しずつかぶらせてまとまり感をだしていました。
これも全て簡単な成形編みをしています。

クラゲドレスは一番上の青から下のピンクまで長いグラデーションになっていますが、これはそういう糸を使った訳ではなく、糸の組み合わせの割合を徐々に変化させて出しています。

サンプルを作っている段階の机の上
出来上がったサンプル。右はグラデーションの糸を使った人魚ドレスのサンプル

ちなみに羽衣?の部分も編み機で編んだ生地です。

彼女たちは特に難しい技法や、高度な機械を使った訳ではなく、メインは6.5mmのプラスチック機です。
ポイントで別ピッチの編み機を使ったり、手編みを入れたりして、アクセントを入れていました。

ヘアアレンジもお互いやりあいっこ。お手のものです。

彼女たちは洋裁や和裁などファッションを学んできているので、ドレスの制作期間に入るともう私の出番などほとんどなく、自分たちでどんどん進めていってくれました。

当日もなんの不安もなく、堂々と舞台に立つ彼女たちの姿を観客席で眺め、無事ファッションショーの幕が下がりました。

編み機でドレスのまとめ

パニエで遊ぶ生徒たち

舞台では洋裁のドレスも沢山登場し、その豪華さ、華やかさに圧倒されると共に、今後作っていくべきニットドレスの方向性についても考えさせられました。

編み機で編める生地は限りがあり、布帛や着物の反物の様なプロが作った生地と横並びになると見劣りしてしまいます。

ドレスじゃなくて、着ぐるみショーとかにしてくれたらいいのに!とちょっと本気で思います。
それなら編み物が有利なのに・・

しかも編み機はピッチが人間の手でも扱い易い範囲のピッチしかなく、薄くて軽くて密な生地というのは物理的に不可能なのです。

しかし、ニットのドレスの良さは必ずあり、そこを追究する事こそが私の存在する意味で、本領発揮の場所でもあります。

どんなニットドレスを生徒たちと生み出せるか、来年がとても楽しみです(来年も採用されたらですが・・)


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