看護師からニットブランド立ち上げへ。卒業生からの嬉しい報告

先日、元生徒のTさんから、とても嬉しい報告をいただきました。

長年続けてこられた看護師のお仕事を辞め、ご自身のニットブランドを立ち上げる決意をされたそうです。

編み物経験ゼロからのスタート

Tさんの課題作品。シンプルなものでも自分らしいアレンジを加えて提出して下さっていました。

実はTさんは教室に来られた当初は手編みも始めたばかりという状態でした。

それでも編み機を独学で学ばれていて、ある程度の事は出来る状態まで一人でやり込んでいらっしゃる感じでした。

看護師という超忙しい仕事をしながら、そして糸の知識も、編み地のことも、分からないことばかりの状態から、よく一人でここまでやってきたなぁというのが私の最初の印象です。

ただ、最初から編み物をいつか仕事にしたい!という確固たる意思をお持ちで、表現したい世界観やデザインの方向性もしっかりしていて、何より「編み物めっちゃ好き!」という彼女のパワーに圧倒された事を思い出します。

大きな決断

こちらもアレンジした課題作品。すでに世界観が出来上がっていた。

しかし教室の期間の途中でも、仕事との両立に悩み、なかなか編み機に触れない日もあったり、デザインの方向性、編み物で食べていく事への壁などを感じ、気持ちのアップダウンが長く続きました。

教室が終了した後もやりとりを続けていく中で、看護師から編み物という不安定な職に「おいでおいで」と気軽に言えるものではなく、私はただ見守るスタンスでしかいられませんでした。

キャリアを中断する、という焦りや不安、恐怖などの気持ちも相当のものだったと思います。

こちらもTさん作の課題のセーター。シンプルだけど雰囲気のある1枚。

それでもそれを乗り越えて彼女は私にニットブランドを立ち上げると報告をしてきてくれ、こんな気持ちを伝えてくれました。

Tさん

「わたし先生に連絡しようしようと思って全然できずにいました。
いつも連絡したい気持ちでいっぱいなんですけれど。」

「そして私、仕事やめるんです!今は休職中なのですが、6月末で契約が終了することになりました!
仕事始めるか迷っていますが、ここでまた仕事しちゃうと編み物が手につかなくなりそうなので、生活切り詰めて編み物だけに専念しようかと思っています!それもまた楽しいかなって。」

「じゃないと、多分私いつまでたっても踏み出せないなと思って! 結局仕事しちゃったら暮らしていけちゃうから、ポジティブな意味で自分を追い込まないとなって思って!」

この人生を賭けた挑戦は、状況は違えど私も通ってきた道。
猛烈に応援したくなります。

怖いけど飛び込む、それがないと結局何も始まらないままで終わってしまうと思います。

仕事を辞めても死ぬ事はないし、なんとか生きていけますもん、Tさんは人生をより楽しむ方向に舵を切ったと私は確信しています。

「旅」のはじまり

ブランド立ち上げは新しいスタートライン。

これからどんな作品が生まれ、どんな人たちに彼女の作品が届いていくのでしょうか?

彼女の立ち上げたブランドの名前は

Retki knit studio

フィンランド語で「旅」という意味だそうです。

すでに彼女の旅は始まっていますが、これから大海原へ出航!という感じでピッタリだなぁと思いました。

作品展開のイメージ写真をいただきましたのでご紹介します。

Tさんのこれからのご活躍を心から応援しています。

皆さんも是非彼女のInstagramをフォローして彼女の旅を見守っていただけたらと思います

Retki knit studio

機械編み教室のご案内

私の教室は技術を学ぶ場所ではありますが、卒業しても気軽に、安心して戻って来られるホームでもありたいと思っています。

だから今回私が何より嬉しかったのは、元生徒さんがこうして報告をしてきてくれた事でした。

これからも編み機を通して出会った仲間として、卒業後もゆるやかにつながり続けられる場所でありたいと思っています。

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